平和の大切さと命の尊さ             森根 菜々子  (編集・上門めぐみ)

私は最近、平和ってなんだろう?!と疑問に思う事が多くなりました。
よく「今の時代は平和だ。」と言われているけれど本当にそうなのか?!と思う。
最近はとても恐い事件が増えていて、この前は大阪でいきなり包丁を持った男が小学生をおそってたくさんの子供達や先生が負傷して亡くなってしまった人も出るというとてもおそろしい事件がありました。この事件の事をニュースで見るたんびに
「本当に今の時代は平和になったんだろうか?!」と思います。私は以前、私のおばあちゃんからこんな話をきいたことがあります。
「沖縄で昔あった戦争はとてもひどかった。ヤンバルの山に逃げた時は本当に恐かったよ。歩くたんびに死体とぶつかったり米軍の飛行機に見つからないように歩いたり。あの時は本当に恐ろしかったよ。今の時代は昔よりずっと平和になったんだよ。でも今の時代の人の心はとても恐ろしい。だから昔も今も平和とは言えないよ。」
私はこの話を聞いて56年前にあった戦争はとても恐くて大変な事だったんだなあと思いました。食べるものも十分になくて、いつも何かに怯えて生きていかなくてはならないなんて今の時代ではとても考えられないことです。56年前の第二次世界大戦は沖縄の人々にとって、とても辛くて恐ろしい出来事だったと思います。親族や財産や大自然を失い、苦しい生活を強いられ、結局は敗戦してしまい残ったものはずーっと広がる崩れ去った建物だけ。戦争は終われば悲しい事しかない事を沖縄戦は教えてくれました。だから決してあんな恐ろしい事をしてはいけないのです。今、「平和」という本当の意味が問われています。
私達の世代が私達の次の世代に本当の「平和」を伝えなければなりません。今こそ平和についてよく考えなければならないと思います。
中学生代表挨拶
*慰霊祭に参加した中学生の皆さん
森根菜々子さん